親友のあやや
今日は
あややの誕生日。
あややは
高校の友達。
あややとか
あやとか、
あややんとか、
いろいろな呼び名で
呼んでました。
学校説明会で知り合って、
推薦入試面接は
わたしの次だったみたいで、
入学式には
クラスメートと判明して。
それからは
毎日毎日一緒にいた。
恋人みたいに
毎日連絡とって、
『 あや大好き 』
って毎日メール送ってた。
どんな話もできた。
心の底から友達だったよ。
泊まりに行ったり、
同じ部活入ったり、
お揃いのものも
たくさん買ったり。
毎日を
きゃっきゃって
過ごした高校1年生。
あやは
高校2年生の
テスト初日に
学校に来なくて、
あのばか寝坊したのかな?
と思っていた。
その日から
あやと同じクラスで
会うことはなかった。
急性白血病。
あやは
病気になっていました。
入退院を繰り返し、
薬の副作用で髪は抜け落ち、
優しかった彼氏は他に女を作り、
わたしは
どうすることもできず、
なんて声をかけたらいいかも
わからなかった。
連絡は頻繁ではなくなってしまったけど、
メールをするたびに
『 あやもメールしようとしてたとこ! 』
という返事が返ってきていた。
いつかの誕生日メールには、
返信がお母さんからで、
あやがもういないっていうのは
いまでも信じられないよ。
あやは
17歳から23歳という
いちばん楽しい時期に
病気と闘っていました。
みんなが羨ましかったよね。
17歳にもどりたいよね。
あや、
わたしもずっと
くじけそうな日々が続いたよ。
体の不調ではないけれど、
心のなかが真っ黒で、
自分がどうしたいのかも
わからなかった時があったよ。
そんなとき、
やっぱあやに会いたいって
思っていたよ。
会いたいよ。
いまでもやっぱり
会いたいよ。
わたしは、
あやの分も
生きなきゃいけない。
あや、
誕生日おめでとう!
今度会ったら
またたくさん話しようね!